この秋に、武雄の教育の総括やります
今日は、武内小学校で公開授業。武内小学校は、花まる学習会との官民一体型小学校2年目。代田前校長から竹内校長にバトンタッチされましたが、その進化はすごかった。児童生徒もそうですが、先生の皆さんの熟練度がパワーアップ。舌を巻きました。
あわせて、ピースフルスクール授業、ICT授業、青空教室やなぞペー授業など、山内西小学校や若木小学校で行っているプログラミング授業を除けば、武雄の教育がまるっとわかる一日。遠くは、北海道北広島市からも視察に来られていました。総勢100名。
そして、花まる学習会の高濱代表の講演。高濱さんとは講演前に話しましたが、高濱さん自身、ここまで地域が学校に入りこむとは予想していなかったとのこと。まさに「地域が子どもを育てる」の実践。ぜひこの秋には総括のイベントをしましょうと提案。
教育移住で来られた保護者の皆さんともお会いしましたが、とにかく表情が明るい。これも学校だけでなく地域の力。これぞ武雄の誇りです。
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花まるタイムで児童は集中。
地域の皆さんも丸つけ。ここまで地域の皆さんが学校に入るのは全国でも稀。
オランダの紛争解決メソッドであるピースフルスクールメゾッド。全国で、お茶の水女子大附属小学校とここ武内小学校の2校で実施。主権者教育という点で、個人的に今後すごく期待しています。
みんな真剣。6年生のクラスでは、補助線を活用した面積の求め方。タブレットも活用。
青空教室。体で覚えます。先生も体を張って参加。
高濱さんの講演は主に思考力について。講演は芸術の域。
明日から「武雄のあかり展」
明日から「武雄のあかり展」が開催。9月25日まで、市内各地で、武雄の夜にあかりが灯ります。
昨年からスタートしたこのイベント、今年はさらにパワーアップ。武雄の灯りの特徴は、場所場所でいろんな表情の光が見られること。そして、歴史や自然と光との融合が見どころ。
今日はプレ公開ということで、樹齢3000年以上の武雄の大楠、武雄神社、御船山楽園に行ってきましたが、まさに幻想的。
御船山楽園では、昨年に続き、チームラボとのコラボによる、世界初の湖面プロジェクション。昨年も見に行きましたが、今年は御船山を借景に、池全面をスクリーンとして使っていて、スケールが半端ない。ただただ感動。ワンダフル。
歴史と未来、自然とデジタルアートの融合。
これを企画された竹林亭の小原社長に「鍋島茂義公が生きていたら、本当にこういうことやっていた気がしますね」と話しました。
武雄の夏といえば、夜のあかり。
皆さんのお越しをお待ちしています。
花まるタイム in朝日小学校
今朝は、今年度から花まる小学校となった朝日小学校へ。花まる学習会のノウハウを取り入れた、朝の15分間の「花まるタイム」を見学。
この花まるタイム、地域の支援員の皆さんがいてはじめて成り立つ。朝日小学校は、地域の皆さんだけでなく、企業の方々も参加。スタートから2ヶ月で1000人の支援員が。これには驚き。今日は僕も、一人の支援員として参加しました。
花まるタイムでは、子どもたちが書いたノートに花まるを付けるのが支援員の主な役割。これだけなのですが、花まるタイムが終わった後、帰途につく支援員の皆さんの表情がすごく活き活きしていたのにびっくり。
花まる小学校をきっかけに、地域が学校に入っていったと言われますが、花まる小学校が始まって一番変わったのは、子どもたちよりもむしろ地域の皆さんかもしれません。
今後がますます楽しみです。
代田昭久特別顧問が武雄に
今日は、長野県飯田市教育長&武雄市特別顧問である代田昭久さんが武雄に。
代田さんといえば、武雄市教育監兼武内小学校長として、武雄市のICT教育や反転授業、花まる学習会との官民一体型学校を導入した立役者。まさに、武雄市教育改革を先導された方です。
今日は午前中と夜を合わせ、計5時間ほど久しぶりの意見交換。いやあ、楽しかった。
長野県飯田市といえば、個人的にすごく尊敬している牧野市長が様々な改革を進められている人口10万人のまち。牧野市長の著書である「円卓の地域主義」は僕のバイブル。
飯田市はとにかく面白い。教育はもちろん、公民館活動も盛んで、公民館で活動することを「公民館する」と言ったり、最近では「航空宇宙産業クラスター形成特区」の指定を受け、市内38企業とともに航空宇宙産業を伸ばそうとしている。
飯田市に強みがあれば、武雄市にも強みがある。お互いに課題もある。今後ぜひ、飯田市と武雄市の間で、教育分野で連携していきたいと思っています。
そうそう、今日の意見交換で改めて痛感したのは、武雄は保守的でありながら、一方で開明的であり、最先端のことを取り入れようという気質が脈々とあること。代田さんいわく、外から見ると、一段とそう感じるそうです。
江戸時代、武雄には、藩校である身教館、多くの私塾(武士が対象)、多くの寺子屋(農民や商人が対象)がありましたが、身教館は、武雄に蘭学が導入される際に大きな力を発揮したと言われています。(ちなみに武雄は日本三大蘭学の地の一つ。)
そして、それが洋学全般の研究にも広がっていった。大砲もしかり。大砲を製造したり、アームストロング砲を輸入したり。近代日本の夜明けは、肥前武雄から始まったとも言われています。
過去の歴史の文脈を活かしながら、新しいものを貪欲に取り入れ、常に世界を見据える。武雄の気質を、ぜひ未来の教育にも活かしていきたいと思います。
NHKのど自慢は、まちづくりだ!
NHKのど自慢は、やっぱりすごかった。
武雄市が合併して今年で10年。この記念の年に皆で盛り上がれるイベントとして、どうしても誘致したかったのが、こののど自慢。70年続くお化け長寿番組。
本番前日の土曜日に、250組による予選会。1組が約1分歌うペースで、計5時間の予選会。ステージで歌い終わった後は、小田切千アナウンサーが、参加者一人一人と面接。その上で、本番に出場する20組が決定されます。その後20組は、翌日に向け夜遅くまで準備。
この20組、歌が上手い順に選ばれるのではなく、若者からご高齢の方まで、職業も様々なら、エピソードも様々。今回だと「離れて暮らしている両親へ歌います」だったり、「結婚50周年、夫婦で出場します」だとか、「本日の最高齢84歳、元気の秘訣は毎日歌うことです」とか、一人一人を引き出すホロっとするエピソードが。ポートフォリオは完璧。で、この20組に関して、流れが一番面白くなるように曲順が決められていきます。
本番当日。生放送は12時15分から。でも会場でのスタートは11時45分。生放送までの30分間で、地元市長・NHK佐賀放送局長の挨拶の後、舞台監督による前説とカメラチェック。応援団の場所を確認。そして、小田切アナによる前説。
政治家はのど自慢には出場できないのと(ハガキを出しても落とされるらしい)、とにかく盛り上げてくださいと言われたことから、私の挨拶では、ゲスト吉幾三さんと川中美幸さんの歌をワンフレーズだけ歌わせていただきました。しかも、会場に手拍子まで要求(苦笑)。あの音響と空間の良さの中で、実に気持ちが良かった。会場の皆さんにも盛り上げていただき、感謝申し上げます。
NHKのど自慢のコンセプトは「明るく楽しく元気よく」。とにかく12時15分の生放送までに、舞台監督と小田切アナは、会場の緊張を解こうと、ジョークを飛ばしながら精一杯盛り上げます。その結果、生放送の直前にはすっかり会場が温まっており、20組の出場者の皆さんもリラックスして本番に。その技術たるや職人級。
本番は、会場の一体感がものすごかった。出場者20組の個性も引き出されて、会場は笑いと熱狂に包まれていました。まさに、完成された極上の参加型エンターテイメント。終了後は、ゲストによる歌披露など。吉さんと川中さんがデュエットされるなど、生放送後も色々な仕掛けが。
こののど自慢ですが、NHKの方は「20組の出場者の皆さんが一番の主役。でも、皆さんで作っていくもの。皆さんなしでは成功しない。」としきりに言われていました。
スタッフの方々も、本番までは前に出て盛り上げたりもしますが、いざ始まればすっと裏方に引く。小田切アナもゲストのお二人も、とにかく出場者を一番に、そして会場の皆さんが盛り上げることを第一に考えて行動し、発言する。会場の皆さんも参加者であり、盛り上げの主役。ホールの外にも、楽しめる様々なイベント。これら全体を支える、駐車場係やチケット係、誘導係、救護係など、多くの皆さん。でもこれって、まちづくりに似ていると思いませんか?
NHKのど自慢には、全員が参加し、全員に役割と居場所がある。それをつなげ、サポートし、運営するスタッフの専門性。まちづくりのたくさんのヒントが詰まっていると感じます。まちづくりのコンセプトも、結局は「明るく楽しく元気よく」なのかもしれませんね。
NHKの皆さん、応募ハガキを出された皆さん、会場にお越しの皆さん、テレビで応援いただいた皆さん、市役所のスタッフの皆さんなど、本当にありがとうございました。大成功、でした!
*のど自慢ギャラリー*
<本番前>
<生放送本番>
<会場周辺>
「子どもの貧困対策」首長連合発足へ
今日、子どもの貧困対策に関する首長連合(「子どもの未来を応援する首長連合」)の設立総会を行いました。ネットには早速、記事が載っています。毎日新聞(ヤフーニュース)はこちら。共同通信はこちら。
子どもの貧困については、そのニュースが載らない日がないほど、今最も深刻な社会問題の一つ。経済的に豊かになったにもかかわらず、相対的貧困率は年々増加。そして、これはわが町だけの話ではなく、日本全国の課題でもある。
私としても、子どもたちの未来の可能性を考えると、決して環境によって制約を受けてはならない、特に教育の観点から貧困の連鎖を断ち切らなければならない、との意識から、この問題に力を入れています。
ただ、国も法律や大綱を定め、市町村もその対策に乗り出したところですが、多くの首長の皆さんと意見交換している限りでは、どの市町村もまだまだ手探りの状態であることも確か。
そこで、倉田箕面市長、田中八尾市長、菅谷古河市長、園田大村市長、そして私が発起人となって、首長連合を設立し、知見の共有や、さらには政策提言まで行おうと、各市町村の首長の皆さんに参加を呼びかけました。その結果、短期間の呼びかけにもかかわらず、全国の161市町村から参加表明が。
そして今日の総会。代理出席をも含め、46人の首長の皆さんにご参加いただきました。会場は満員。発起人である5人の首長から思いを話させていただいたあと、内閣府、文科省、厚労省の方からの来賓祝辞。その後、会場からの鋭い質問や提案もあり、終了予定時刻をオーバー。それだけ、参加された首長の皆さんの問題意識と関心が高いのだと、改めて実感しました。
事前準備から当日の運営まで、本当に多くの皆さんのお世話になりました。この場を借りて感謝申し上げます。
首長連合は、今後、プラットフォームとして、知見の共有のための都市規模別・地域別の勉強会やシンポジウム、さらには国への政策提言も行っていきたいと考えています。
子どもの貧困対策は、決して自治体のサービス競争に陥るのではなく、日本全体の底上げ、という意識が大事。子どもたちのため、多くの人たちと組んでいきたい。引き続き首長の皆さんのご参加をお待ちしています。
大同メタル佐賀開所式
名経営者である判治会長率いる大同メタル工業株式会社。本社は名古屋で、軸受メーカーとして世界トップシェアを誇る会社。本当にすごい会社です。
今日は、判治会長、そして山口知事はじめ、多くの皆さん列席のもと、武雄北方インター工業団地に進出いただいた、大同メタル佐賀株式会社の開所式。
思い返せば、私が市長に就任して最初の仕事が、大同メタル(株)と県との、武雄への進出協定の締結。あれから1年余で、実に見事な工場が完成。今回の新規雇用は120人以上。世界各地に拠点を持つ会社らしく、本人の能力に応じて、世界を舞台にした仕事のチャンスもある。
そして、判治会長とも話しましたが、伊万里港からアジアに向けた輸出。その拠点として、今後大いに期待されます。
今日が新たな出発点。武雄市としても、常に世界を視野に「目標を高く」掲げる同社を精一杯支援していきたいと思っています。
そして、今日に至るまでご尽力・ご協力いただいた多くの皆様に、心から感謝申し上げます。