こまっちゃん、走ります!

武雄市長 小松 政(こまつ ただし)の活動日記です。

熊本県高森町、西原村に行ってきました

今日は、熊本県高森町と西原村に行ってきました。

高森町では、草村町長と面会。

先週木曜日、武雄市として高森町を支援することを決定し、金曜日に高森町から職員派遣の要請。日曜日に第1陣4名を高森町に派遣し、そして本日火曜日、町長と面会。草村町長は、連日役場に泊まり込みにもかかわらず、丁寧に応対していただきました。

町長からは、高森町の現状と課題(特に幹線道路の復旧が重要課題)、加えて、隣村であり、今回特に被害の大きかった南阿蘇村への支援について考えを伺いました。

高森町と南阿蘇村は同じ阿蘇郡であり、いわば親戚同士。4年前の九州北部豪雨で高森町で甚大な被害が発生したとき、南阿蘇村が本当に助けてくれた。だから、今回は自分たちが南阿蘇村の力になる。そう語る草村町長の姿勢に、改めて強く共感。

武雄市としても、高森町を通じて、南阿蘇村への支援と協力を固く約束しました。

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その後、西原村へ。西原村は、建物被害1400件強、避難者1500人強。住民の4人に1人が避難されており、特に甚大な被害のあった場所の一つで、オール佐賀県としても全面的に支援しています。村内では、断層に沿う形で発生した建物被害を見て、言葉を失いました。

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西原村では、副村長から現状について話を伺いました。被害の大きかった山あいの集落は、今後集落ごとの集団移転も考えているとのこと。ただ、そういった集落の中でも、地区のつながりが深いところは、自分たちで重機を扱うなどして集落の立て直しをしているところもあるそうです。

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西原村の指定避難所の一つである山西小学校。指定避難所に避難される方もおられれば、やはり地元から離れたくないということで、集落の集会所などで、食材を持ち寄って炊き出しを行ったりしているところもあるそうです。

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支援物資といえば、役場の近くにある体育館で物資の配布が行われていました。聞けば、物資はほぼ足りているとのこと。先日から野菜が入ってきて、炊き出し用として喜ばれているそうです。ただ、コンビニなどを見る限り、物流はかなり復旧しているという印象を受けました。

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そして、避難所では、武雄市から高森町を通じて西原村の支援を行っている職員4名を激励。

当初は南阿蘇村を支援する予定でしたが、南阿蘇村ノロウイルスが流行していることから、急遽西原村の支援へ。東日本大震災の際に、シダックスさんが行っていたキッチンカーでの炊き出しを支援。手前味噌ですが、うちの職員4人とも、気配り目配り心配りで頑張っていて、すごく頼もしかったです。

職員の皆さんの話を聞いていてなるほどと思ったのは、生活支援は決して押しつけてはならない、そこで暮らす人のペースに沿ってしなければならない、ということ。

避難された方と直接接しての実感なのでしょうが、私も実際に避難されている方と話をして、全く同じ感想を持ちました。これは非常に大事なポイントだと思います。また、妊婦、子育て中の家族、高齢者など、よりきめ細かな対応が今後一層必要になると思います。

 

【今日感じたことまとめ】

やはり復旧支援はスピードが大事。ただ、避難所生活などの生活支援は、決して支援の押しつけであってはならない。あくまで、被災された方の「ペース」に沿って支援が行われることが重要。

今後は、熊本全県より各自治体、各自治体より各地区単位に沿った支援を、という視点がより大事になる。特に、自治体による支援については、被災自治体ごとに状況が異なることから、被災した各自治体と個別に組んで支援するのが最良だと思います。

仮設住宅の建設や集落の移転など、復旧・復興に向けて、かなり長い道のりになるのは間違いありませんが、武雄市としては、現地の要請に基づき、息の長い支援をしてまいります。

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