こまっちゃん、走ります!

武雄市長 小松 政(こまつ ただし)の活動日記です。

小倉昌男 祈りと経営:ヤマト「宅急便の父」が闘っていたもの

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小倉昌男 祈りと経営:ヤマト「宅急便の父」が闘っていたもの」。かなり評判のこの本、ようやく読みました。内容はこんな感じ。

 

ヤマト「宅急便の父」が胸に秘めていた思い

2005年6月に亡くなったヤマト運輸元社長・小倉昌男

「宅急便」の生みの親であり、ビジネス界不朽のロングセラー『小倉昌男 経営学』の著者として知られる名経営者は、現役引退後、私財46億円を投じて「ヤマト福祉財団」を創設、障害者福祉に晩年を捧げた。しかし、なぜ多額の私財を投じたのか、その理由は何も語られていなかった。取材を進めると、小倉は現役時代から「ある問題」で葛藤を抱え、それが福祉事業に乗り出した背景にあったことがわかってきた――。

著者は丹念な取材で、これまで全く描かれてこなかった伝説の経営者の人物像に迫った。驚きのラストまで、息をつかせない展開。第22回小学館ノンフィクション大賞で、賞の歴史上初めて選考委員全員が満点をつけた大賞受賞作。

 

ここで詳細を書くことはしませんが、とにかく素晴らしい、の一言。丁寧な取材、平易な言葉に統一されたトーン、そして話の展開も見事。あっという間に読み終えました。

かつて、僕が内閣官房郵政民営化準備室で働いていた時、たまたま隣の席がヤマト運輸から出向で来た方で、彼と話していると「あー、小倉イズムは社員一人ひとりに浸透してるんだな」と感心したものです。

そんな小倉昌男氏の関連本は、世の中に数多く出版されていて、「経営はロマンだ!」なんかは僕もたびたび読み返すのですが、今回、この本を読んで、人間小倉昌男への愛着が、より一層増した気がします。

こんなすごいノンフィクションには、なかなか出会えない。今年イチおすすめです。