「秋田竿燈まつりin武雄」に8万人
いまだ感動冷めやらず。
2018年5月12日。25年ぶりに武雄で開催された「秋田竿燈まつり」。
前回の2万人をはるかに上回る8万人の方にお越しいただきました。ちなみに武雄市の人口は5万人弱。
「武雄にこんなに人が集まったのは初めてじゃないか」と多くの人に言われましたが、僕自身もこれだけの人が来るとは夢にも思わず。
戊辰戦争で敗戦続く秋田藩を救った佐賀藩、そして武雄軍。その恩を忘れまいと、戦死した武雄の兵士を現地の葉隠墓苑で欠かさず慰霊していただいている秋田市の皆さん。
150年にわたる両市の絆が、今宵武雄の空に、天高く灯りました。
演者の皆さんの渾身の演技。竿燈の迫力。「ドッコイショー」の掛け声の合唱。会場全体ものすごい熱気で、見ている誰もが、ただただ感動。
竿燈まつりを誘致すべく、秋田市を最初に訪れたのは今から2年前の4月。
2年がかりで誘致に至りましたが、今回実現できて本当に良かった。これもひとえに、これまで武雄と秋田の絆を大事に紡いでいただいた皆さんのおかげです。
秋田市の皆さんはじめ、今回ご協力いただいた全ての皆さんに心から感謝申し上げます。
そして、事前準備から当日運営、駐車場整理や案内などに徹してもらった市役所職員の皆さんも本当にありがとう。皆さんのおかげで素晴らしいお祭りになりました。
武雄の地で、再び秋田竿燈が高く上がる日を夢見て。
これからも、秋田との絆をしっかりと未来に繋いでいきましょう。
武雄市役所新庁舎落成式
21日に、武雄市役所新庁舎の落成式と内覧会が行われました。
午前・午後でお越しいただいた皆さん、総数で1,000名以上。この人数は、はっきりいって想定外。ただ本当に嬉しい想定外。就任以来、一番緊張しました。
新市役所建設にあたり、僕がずっと考えてきたのが「市役所は誰のためのものか」ということ。
やっぱり市役所は、市民の皆さんのもの。だから、まずは市民の皆さんが訪れやすい、心地よい空間とサービスを。そして、皆さんに市役所をどんどん使ってほしいし、一緒になって育ててほしい。
そこで、この新市役所は、皆さんが気軽に立ち寄れるよう、明るく開放感があり、そして木も活用した温もりのある空間を意識しました。
1階の市民ホール。憩いの場として、さらにはサークルの発表やコンサート、展覧会など、市民の皆さんにどんどん使ってほしいと思っています。各階のオープンスペースにふんだんに置いたテーブルもぜひ。コラボレーションや共創にもつながる場。
そして大事なのは、市民サービスの向上。例えば、複数の手続きを1か所で済ませられるワンストップ窓口がスタート。
また、通常は執務スペースと来庁者との間にあるカウンターや壁を、今回思い切って取っ払いました。これは、市民と行政が一緒になった、いわゆる「官民一体」のまちづくりの象徴。派手さはないですが、かなりこだわった点の一つ。
他にも、自然と健康になれる仕掛けがあちこちにある、健康づくりを意識した健康庁舎。また、熊本地震の教訓を踏まえた、安心安全の拠点としての庁舎。
武雄市は、武雄市図書館・こども図書館や競輪場リニューアルなどに続き、4年後に新幹線が開業するなど、これからもまちが大きく動いていきます。
これまでの先輩の皆さんの思いを受け継ぎ、皆さんが住み慣れたまちでずっと安心して暮らせるように。今日の落成式の司会を見事に務めた高橋さん(中3)のような若い世代が、ずっとこのまちに住みたいと思えるように。皆さんとともにつくっていきたい。
新庁舎オープンは5月7日(月)。ここは、みんなの市役所。次の50年に向けて、みんなで育てていきましょう。ぜひお気軽にお越しください。
新庁舎の検討が始まったのが平成24年。それから6年、本当に多くの皆さんに熱心に関わっていただきました。いわば、今回の新庁舎はみんなで作り上げたもの。これまでご尽力・ご協力いただいた全ての皆様に厚く感謝申し上げます。
そして、市役所で庁舎建設に命をかけてもらった高倉理事、吉野係長、皆さん本当にありがとう。
(1階市民ホール。コンサートや展覧会、イベントなど、市民の皆さんにどんどん使ってほしいと思っています。)
(ワンストップ窓口。執務スペースと市民の皆さんとの境界をなくしました。)
(各階の語らい処。打ち合わせや憩いの場として、誰でも使えます。)
(災害対策本部室)
(婦人会の皆さんがぜんざいでおもてなし。ありがとうございます。)
(3階屋外テラスは人気の憩いスポット)
(3階のトレインビューテラス。4年後にはここから新幹線を見ることができます。)
(庁内にはいたるところに健康づくりの仕掛けが。これは身長に合わせた歩幅。)
長い間、お疲れさまでした!〜退職辞令交付式
今日は退職辞令交付式。これまで長年武雄市役所でご尽力いただいた皆さん一人一人に、退職の辞令書と感謝状を渡しました。
そして、私からお礼の挨拶。挨拶は用意周到に事前準備しませんし、もちろん紙を読むことはしません。思いの丈を次のように話しました。
「5月7日に、今の市庁舎から新しい市庁舎に移り、現在の庁舎は来年度中になくなります。期せずして、同じ時期のタイミングで、皆さんともお別れです。
でも、今の庁舎は建物としてはなくなりますが、書類や、そして職員はそのまま新しい庁舎に受け継がれます。皆さんのこれまでの功績、そして何より、皆さんがこれまで育ててこられた人材が、そのまま受け継がれていくのです。
行政の仕事は駅伝と似ていると思います。いわば終わりのない駅伝です。皆さんが育ててこられた後輩に、皆さんがバトンを渡していく。バトンが渡され続けて、行政が、まちが持続していく。
皆さんの功績や、後輩たちにしていただいた指導・アドバイスは、武雄市役所の1ページに確実に残ります。お一人お一人が、これまでされてきたことに大いに胸を張ってください。そして、これからも仲間として、武雄市政の発展にご協力をお願いします。
本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。」
皆さんからのバトン、しっかり未来につないでまいります!
長い間、本当にお疲れ様でした。
高齢者福祉3億円政策パッケージ〜平成30年度当初予算案を発表しました
本日、来年度当初予算案を発表しました。
来年度の最重要事業は「高齢者福祉」。
目玉は、高齢者福祉に関する「3億円政策パッケージ」です。
今後、高齢化が進んでいくと予想されています。また、人生100年時代と言われるように、平均寿命も今後伸びていくと言われています。
そのような中で大事なのは、高齢になっても住み慣れた地域で生き生きと住み続けられるまちをつくること。そして、これにはいち早く取り組む必要がある。
地域をまわっていると、老後において、交通手段の確保に関する不安や、健康に関する不安をよく聞きます。
家から出かける。それを地域活動や社会参加などの生きがいや元気づくりにつなげていく。それが、一人一人の健康や人生の幸せにつながる。
今回の3億円政策パッケージは、外出の支援や生きがいの機会を増やすことで、持続可能なまちをつくるための大きなきっかけにしたいと考えています。
実際、移住者が増えていたり、何かと元気な街の多くに共通するのは、高齢者がとにかく元気だということ。高齢者の元気がまちの元気。
そして、そういった福祉を支えるのが、雇用の創出や地域経済の活性化。4年後の新幹線開業を見据えた西九州のハブ都市化もその一つ。
これらについても様々な事業を予算案として計上。農業については、特に地域の声が多かったイノシシ等有害鳥獣対策の強化なども盛り込みました。他には、子どもの貧困対策の充実や教員の働き方改革など、必要なものをタイムリーに。
今回は、地域の切実な声を反映した予算案。そして、未来を見据え、持続可能なまちにするための元気づくりの予算案だと思っています。
詳細については、ぜひ下記スライドをご覧ください。
・提出議案一覧(PDF)→
http://www.city.takeo.lg.jp/shisei/shigikai/H29gikai/201803/files/201803gianichiran.pdf
・全体の提出議案概要はこちら(PDF)→
http://www.city.takeo.lg.jp/shisei/shigikai/H29gikai/201803/files/201803giangaiyou.pdf
恩師の講演会
講演会後にしばし2人で話をしましたが、どうしても「知事!」ではなく「先生!」と呼んでしまいます(^_^;)
熊本地震に関する講演は示唆に富む内容でしたが、個人的にはその中でも、
・くまモンが成功した理由=楽市楽座→「無料で自発的取り組みを促そう!」
・熊本地震後の創造的復興のシンボル=阿蘇くまもと空港→コンセッション方式にして、県が独占するんじゃなく「みんなで使おう!」
公共空間で市民の自発的な参加を促し、公共空間を共有空間にしていく。これは今後無視できないトレンドだと思います。
武雄市でも、5月7日に市役所新庁舎オープン、そして12日に秋田竿燈まつりを開催。同じような発想で自発的な参加の連鎖を生んでいきたいと考えています。
あと、講演後に私から震災での市町村の役割について質問。蒲島知事からは、
・避難所運営などで行政が全て対応するのは困難。住民の力を最大限活用することが大事。
・庁舎が壊れたら震災対応は全くできない。庁舎は大事。市長など司令塔と拠点はしっかりとしておくべき。
といった話がありました。
熊本県では、刑務所を避難所とするなど、過去の常識にとらわれない対応もした、それこそが災害の対応力だとのこと。
「できないと思うな。どうしたらできるか考えよ。皿を割ることを恐れるな。政治は可能性の芸術。不可能を可能に。」
繰り返し知事が述べていたこの言葉をぐっと噛み締めて、明日からも取り組んでいきます。
体温のある行政で、まちの体温を上げる
2018年執務始め式。
職員の皆さんには、今年は「体温のある行政」をお願いしました。
昨晩風呂に入りながら何を話そうか考えていて、ふと思いついた「体温」という言葉。悪くないなと思い、今日皆さんに伝えました。
日々の接客サービスに体温があるか。
頭で考えたのではなく、市民のニーズに合っているか。
伝えるのでなく、相手に本当に伝わっているか。
職員一人一人が市役所の顔。私たちが温もりを持って取り組むことで、きっとまちの体温ももっと上がっていく。
今年は、5月7日の新庁舎オープン、5月12日の秋田竿燈まつりin武雄、雇用経済政策などに加え、高齢者福祉を目玉施策としていきたいと考えています。
今年もチームで頑張っていきましょう。
市民の皆さんも引き続きよろしくお願いします。