一歩先を目指したオンライン授業を
コロナ禍で注目されているのが学校でのオンライン授業。
新型コロナの影響で、学校がいつ再び休校になるかわからない。武雄市では、コロナ禍でも学びを止めないため、休校時の自宅でのオンライン授業を4月から進めています(モデル校での試行を順次横展開中)。自宅にネット環境がない子どもにはwifiルーターを貸し出すこととしており、今月中には全小中学校で自宅でのオンライン授業環境が整う予定です。
これに加え、一歩先を目指して、休校時だけでなく普段の登校時からオンラインを活用した授業に現在取り組んでいます。
今日、モデル校である北方中学校の1年1組の授業では、タブレットを使ったオンラインでのグループワークが行われました。密を避けるためにクラスを3つに分けて、先生が別室でリモートで授業を進めていきます。
生徒は
①スタディサプリ(オンライン学習動画配信サービス)の動画を視聴し知識を得る
②3つの教室から1人ずつ、計3人ごとのオンライングループをつくる
③先生から出された課題についてチャットで3人で話し合う
④1枚の課題解決シート(googleドキュメント)を3人で協力してオンライン上で完成させていく
その間、先生は各教室を巡回して、生徒にアドバイスをしたり進み具合を確認する、というのが今日の流れ。教室は静かな中、授業が進んでいきます。
これからの教育では、話し合いの協働学習がますます大事になってきますが、学校でのグループワークはどうしても密になりやすい。それをオンラインの力で克服しようという試みです。
見学して感じたのは、このやり方を進めていくと、平時に学校の密を避けるためというだけでなく、休校時にも同じことが可能になる。さらには、コロナ禍かどうかにかかわらず、場所を問わず子どもたちが協働学習に取り組むことができるようになります。
また、普段は手を挙げて意見を出しにくい子どもも、チャットであれば意見を出しやすい。オンライン講演をしたことがある方なら、チャットを通じた方がリアルの講演よりもたくさんの質問が寄せられる、という経験も多いのではないでしょうか。
今後は、まず8月中に、全小中学校で夏休み中の自宅でのオンライン授業を実施したいと考えています。またオンラインを活用して、従来の一斉授業から一人一人の進度に合わせた個別最適学習にも取り組んでいきます。
オンライン授業で、平時でも休校時でも同じ学びを。
不登校などの生徒も含め、一人一人に応じた学びを。
さらに、武雄から新たな形の学びを。
そのエンジンは、市教委の新たな学校づくり推進室の皆さん。常に一歩先を目指して、スピードある展開を着実に進めてまいります。
今日の授業の様子はこちら
NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/20200728/5080006563.html
サガテレビニュース
https://www.sagatv.co.jp/news/archives/2020072803272