舞台「ペコロスの母に会いに行く」in武雄
今日は、武雄市文化会館大ホールで、舞台「ペコロスの母に会いに行く」。
本作は62歳のマンガ家と、彼の認知症の母との日々を綴った、岡野雄一による同名のコミックエッセイが原作。原作は第42回日本漫画家協会賞優秀賞を受賞。2013年にはドラマ化および映画化もされた。
今回の舞台は、長崎に住んでいる親子の実話をもとに、グループホームに入居している認知症の母とその息子が織りなす心温まる物語。
「ボケるとも悪か事ばかりじゃなかねぇ」と思えるような明るくユーモラスな物語となっており、認知症の方や介護家族の方が、前向きな気持ちになり、日々の幸せや命の輝きを感じていただけるような舞台となっている。
2025年には65歳以上の5人に1人が認知症になると言われています。武雄市では、認知症対策に力を入れていて、認知症サポーター養成講座は現時点で4,865人の方が受講。
認知症に対する理解を、オール武雄市でより深めていきたいと思っていた中、ご縁がご縁を呼び、そしてつながり、議会のご理解も得て今日の舞台が実現。
会場には1,000名を超える方がお越しになり満席。観客参加型の見事な芝居でした。藤田弓子さんはじめ熟練の演技に、腹がよじれるほど笑いながら涙が出るほど感動するという稀有の体験。
隣に座られていた原作者の岡野さんがおっしゃっていましたが、認知症への家族や周りの向き合い方については、同じ出来事も少し違う見方をすれば、楽になるし楽しくもなる。はっと気づかされることもある。それを少しでも感じてもらえればと。現在介護をしている方々も色々と感じるものがあったようです。
実行委員会の皆さん、関係者の皆さん、藤田弓子さんや田村亮さんはじめ演者の皆さん、スタッフの皆さん、素晴らしい舞台を本当にありがとうございました。会場にお越しいただいた皆さんもありがとうございます!
認知症であっても何であっても、誰もが自分らしく幸せに生きられる街へ。皆さんと一緒にさらに進めてまいります。