こまっちゃん、走ります!

武雄市長 小松 政(こまつ ただし)の活動日記です。

シンガポール人5組が「さがびより」田んぼのオーナーに

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外国人の方に7年連続特A米「さがびより」田んぼのオーナーになってもらう「さがびよりオーナー制度」。

構想着手から約2年。本日シンガポールから16名の観光客がお越しになり、さがびよりの圃場で田植え体験。そして今日、5組の外国人田んぼオーナーが誕生しました。

もともとは、市のシンガポール事務所をきっかけに、海外に米を輸出したいと考えていたのですが、シンガポールのスーパーの棚を見ると、北海道産米がずらり。この光景を見てさすがに厳しいと痛感。でも、だったら、武雄に来る外国人観光客に武雄でお米を買ってもらえばいいんじゃないかという話に。

そこから、じゃあ、外国人観光客に田んぼのオーナーになってもらって、体験型観光として田植え・稲刈りをしてもらい、自分で作ったお米を本国へ送る「オーナー制度」はどうだろうか?という話に繋がりました。これが当時のシンガポール出張初日の話。

そして、翌日、現地の旅行会社を訪問。日本の農業を、農地を世界中の人で守りたい、米を通じて、シンガポールと日本の交流を深めたいと直談判。それに真っ正面から応えてくれたのがFollow Me Japanの西村会長。

その後、市側はシンガポール事務所の笠原所長と営業部が窓口となり、Follow Me Japanと一緒になって、スキーム作りから営業活動まで一体となって実施。でも、市だけではもちろん実現できない。

そんな中、とにかく橘町の皆さんの熱意がすごかった。さがびよりは「ななつ星」にも採用されているのですが、武雄温泉駅に到着するななつ星を、毎週欠かさず地域でお出迎えされているほど。そして農家の皆さんは、厳格な管理のもと、高品質のお米作りをずっと追求されている。

昨年のモニターツアーから今日に到るまで、橘町の地域営農推進協議会(山口会長)、共乾利用組合(角組合長)、地元・JA・市議会・Follow Me Japanそして市役所の皆さんなど、本当に多くの皆さんに熱を持って取り組んでいただきました。やはりまちづくりで大切なのは熱意と行動。改めて感謝申し上げます。

今日の田植え&試食会の様子は、下記写真をご覧ください。あちこちで「楽しかった」「一生忘れられない体験だった」という声をたくさんいただきました。

シンガポールは国土が狭く、農産物のほとんどが輸入。米に至っては100%輸入。オーナーになった方は「自分の子どもに自分たちが食べている米がどうやってできているかを教えたい」と。シンガポールはスクールホリデーなこともあり、子どもたちの姿も多く見られましたが、すごく楽しそうだった!

体験型インバウンド観光を活用して、新しい農産物の輸出の形をつくる。そして、橘町の取り組みを、武雄市全体の農業活性化につなげる。その先には、米を通じて、短期移住、さらには武雄市民とシンガポール人の交流へ。今日は壮大な構想に向けた記念すべきスタートの日。

オーナーの皆さんには、この秋、またぜひ武雄に来て稲刈りをしてもらいたい。その時はきっと「久しぶり!」と言い合える関係になっていると思います。そして素晴らしく実った「さがびより」40キロを武雄発、シンガポールの皆さんにお届けしたいと考えています。

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