こまっちゃん、走ります!

武雄市長 小松 政(こまつ ただし)の活動日記です。

熊本県西原村へ

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今日は、熊本県西原村へ。熊本復興支援として市民の皆さんからこれまでいただいた募金を、日置村長に義援金として渡しに行ってきました。

西原村は、発災以降、オール佐賀県で支援。武雄市役所からも、中長期合わせて11名の職員を応援で派遣。加えて、隣の高森町を通じて7名の職員を派遣してきました。

日置村長からは、武雄市からの支援に対して感謝をいただくとともに、現在の課題などについて色々とお話を伺いました。

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震災から1年余り。現在最も課題なのは、被災者の方の住まい。仮設住宅に住まれている方の住宅再建や復興公営住宅の建設など。仮設住宅は原則2年間なので、(期間を延長するかどうかの判断はあるにしても)とにかく急がなくてはならない課題。

集落ごとに集団移転するかどうかという話も以前ありましたが、現時点では、どの集落もおおむね元の場所で皆住宅再建をしようという方向性だそうです。

また、農業用ダムの復旧も深刻。約7年かかるだろうとのこと。これは、農家にとって大きな痛手。

日置村長には、リーダーとして大事なことについても伺いました。

村長によれば、

西原村は、人口7000人のうち4000人が避難所に避難した。これは想定外の人数だった。発災後、自分も避難所を回った。1回目や2回目の時は、皆さん意気消沈していて、声をかけても言葉が返ってこなかった。5回目くらいから言葉が返ってきた。今でも忘れられないが、ある避難所でおばあちゃんにこう話した。

『ばあちゃん、今がどん底だ。1か月経てば変わる。1年経てば住宅再建の見通しも立ってくる。5年経てば住宅も建つ。10年後には、あの頃は大変だったねとお互い話せるようになる。だから頑張りましょう。』

おばあちゃんは『村長さんも体には気をつけて』と私に言った。お互いに涙を流していた。」

僕はここに、リーダーは将来への希望を見せることこそが大事だと感じました。また、普段からの訓練の大事さも教えていただきました。

その後、1年前に行った古閑地区へ。村内あちこちで見られる風景ですが、当時と比べて、崩壊した家屋はほぼ解かれていました。今後、ここに住宅が再建されていきます、

古閑地区の1年前の様子がこちら。

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そして、現在の様子がこちら。

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熊本地震から1年余。まだまだ復興は道半ば。私たちは、これからも引き続き熊本のことを思い、熊本の未来を信じ、一緒に歩んでいきたいと思います。