今の社会で、母親は人間扱いされているか?
先日、献本でいただいた「学力の経済学」(中室牧子著)をfacebookで紹介したところ、結構な反響があったのですが、その続編として今日読んだのが「保育園義務教育化」(古市憲寿著)。
タイトルは特に関係者にとっては刺激的かもしれませんが、内容は僕にとっては、いたってまとも。
今の社会では母親が人間扱いされていないという現状だったり、子育てしやすい環境を構築することは経済にとってプラスであること(これは以前からの僕の主張でもある)などが、エビデンスをもとに、しかもわかりやすく書かれている。
武雄市を前提に考えると、やや都会寄りの主張もありますが、それでも本質は突いている。個人的にすごく共感するのは、子育てを0か100かで考えるのではなく、あくまで個人という単位を前提として、一人一人(あるいは一つ一つの家族)が幸せを実感できるように、選択肢を増やしていこうよ、というスタンスが一貫していること。この古市さんのスタンスは、子育てに限らず、僕のベースとなる考え方と同じ。
病児保育や放課後児童クラブをはじめ、今職員の皆さんがベストの施策を練ってくれていますが、本を一読してみて、新たに政策に活かせそうな部分もあり。
180ページくらいで読みやすい本。オススメです。